角度の単位としての秒についての話です。
きっかけは、AIZU ONNLINE JUDGEの問題集Volume4からの"Longitude and Latitude"の出題でした。
https://judge.u-aizu.ac.jp/onlinejudge/description.jsp?id=0428
秒 (角度)とは、Wikipediaによれば...
>角度の単位としての秒は、分の1/60の角度である。
>あるいは、それを一般化した可換環論における定理でもある。
>1秒は1度の1/3600である。
>1度が円弧の1/360であるので、1秒は円弧の 1/1 296 000 (≈ 7.7 × 10−7) である。
>1ラジアンは約 206 265 秒である。
>秒は、計量法では法定計量単位として認められている。
>国際単位系では、平面角および位相角の単位は、ラジアンであり、秒は度 (角度)、分 (角度)と共に非SI単位であるが、SI単位と併用できる非SI単位である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/秒_(角度)
記号としては...
>秒の記号はダブルプライム (″)である。
>1秒は 1″ または 1" と表記する。
>ただしこの記号はインチについても用いられ、場合によっては混乱を引き起こす可能性がある。
>天文学などの分野では、秒の記号として、「as」を用いることがあり、これにSI接頭辞を付することができる。
>英語の "arcsecond" は "arcsec" と略されることがあるが、これは逆正割(アークセカント、arcsecant)の略号と同じである。
記法としては...
>数値と「″」(秒)との間にはスペースを挿入しない。
>これは、度や分の場合も同じである。
>国際単位系では、数値と単位(℃や%の場合も含めて)との間にスペースを挿入するのが規則であるが、この度・分・秒の場合は唯一の例外である。
天文学においては...
>ある天体の年周視差が角度1秒であるとき、その天体までの距離(角距離)を1パーセクと定義する。1パーセクは約3.26光年である。
>地球は 1秒間に経度にして15秒回転する。
>なお、1時間に15度回転し、1分間に15分回転する。地球の緯度の1秒に相当する子午線弧長は、およそ30メートルである。
そして、AIZU ONNLINE JUDGEの問題集Volume4からの"Longitude and Latitude"の出題では...
「緯度と経度の角度が秒で与えられたとき、それらを度に変換するプログラムを作成せよ」
はい、問題自体はとても簡単でした。
僕が作成、提出したコードは、以下のとおりです。
・AOJ Problem ID : 0428 "Longitude and Latitude"
/* AOJ Problem ID : 0428 "Longitude and Latitude" https://onlinejudge.u-aizu.ac.jp/problems/0428 提出コードの解答例 https://neguse-atama.hatenablog.com */ #include<bits/stdc++.h> using namespace std; int main(void){ long long la,lo; cin>>la>>lo; long long la_a=la/3600; long long lo_a=lo/3600; cout<<la_a<<" "; cout<<lo_a<<endl; return 0; }
>ただし、この問題では計算結果の小数点以下は切り捨てるものとする。
そういえば、別の話になっちゃうけれど、ゲームとかで遊んでいると『クロックポジション』で指示されたりすることが、よくあります。
ja.wikipedia.org
>クロックポジションとは、観測者を水平なアナログ時計の中心に置き、観測者の正面を「12時方向」とした時、対象物や目標方向が時計の「何時方向」であるかの方位を提示する手法である。
これって、方向を伝える方法としては世界共通の手法みたいです。
あと中学入試の過去問(古文)では、「干支」を使って、時刻とか方角を表すのに、十二支で示していました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/干支#時刻と方角
>十二支では、東を卯、西を酉、南を午、北を子の方位としている。
なるほど、東西の位置を表す角度を経度、南北の位置を表す角度を緯度と言うのに対して、東西を結ぶ線を緯線ではなくて「卯酉線」、南北を結ぶ線を経線ではなくて「子午線」などと言うのは、これが由来だったようです。
設問の出典は、プログラミング問題のオンライン採点システム「Aizu Online Judge(AOJ)」です。
http://judge.u-aizu.ac.jp/onlinejudge/